救護施設とは

救護施設は、身体や精神に障がいがあり、経済的な問題も含めて日常生活をおくるのが困難な人たちが、健康に安心して生活するための保護施設です。
他の障がい者福祉施設と異なり、身体障がい・知的障がい・精神障がいと いった障がいの種類によって対象が規定されておりません。
実際に、救護施設には、身体障がいのある人(視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由などさまざま)、 知的障がいのある人、精神障がいのある人、それらの障がいを重複して持つ人、アルコール依存症の人、 ホームレスの人など、多様な人が生活しています。

理念・基本方針

理念

1.利用者一人ひとりの人格・人権を尊重し、自立支援を旨として社会福祉の増進に努めます。
2.利用者本位の立場に立ち、常に笑顔でサービス提供し、顧客満足を追求します。
3.「福祉の情報発信源」「地域交流の場」として地域福祉の拠点となり、社会貢献に尽くします。

基本方針

1.積極的な情報公開を行い、透明性のある運営を行います。
2.法令遵守に徹し、個人情報保護に努めます。
3.職員は常に目標・ビジョンを持ち、継続的に業務改善に真摯に取り組み、自己改革・自己実現を目指します。
4.社会福祉法人としての専門性を生かし、常に「well being」を実践しつづけます。

主なサービス

救護施設居宅生活訓練事業

入所施設生活から居宅生活を目指す人たちを対象に、円滑に居宅生活に移行できるように取り組んでいます。
河内長野市内に借りたワンルームマンションに移り住み、単独で日常生活を送れるように食事・洗濯・掃除などの訓練を行っています。
当初は、出来上がった惣菜を買って食べておられた利用者さんも調理実習で腕を磨き、
日を追うごとに手料理のレパートリーも増えて、充実した訓練生活を送っておられます。

保護施設通所事業

施設を退所して自活をされている方や居宅保護を受けて地域社会の中で生活するうえで、
独り暮らしに対して不安を抱えている方が数多くおられます。
そうした方々が自宅で引きこもらないように、当施設に通って頂き、作業やいろいろな行事に参加してもらっています。
安定した地域生活を継続していけるように居場所作りを目的に通所事業は開始されました。
また、居宅へ訪問して生活指導や相談支援、通院付き添いの支援をしています。

自立促進

生活の支援や援助を行うだけでなく、日常生活、社会生活、経済的自立をその人その人の目標や能力に合わせた自立促進を行っています。

個別ニーズに応じたサービス(個別支援計画の策定)

対象利用者の意向・目標を確認したオンリーワンの個別支援計画を策定しています。
表面化しにくいニーズにも耳を傾け、個人の望む生活スタイルに目を向けることから始め、自己決定や個別性を重視した支援の方針・内容を考えています。
個別支援計画に基づき、様々な障がいや課題を持つ利用者それぞれのニーズに応じたサービスを提供していきます。
支援計画は定期的にモニタリングを行い、改善を重ねながらに個々応じた快適な生活を送れるように支援していきます。

日常生活自立

身体や精神の健康を回復・維持し、自分で自分の健康・生活管理を行うなど日常生活において自立した生活を支援します。
自身でできる生活動作については、過剰介護とならないようになるべく個人の能力にあわせて「できる事」を探す支援を行います。

就労自立

施設の中で提供できる簡易作業から清掃作業、外部への就労とステップアップしていくことで、就労意欲の向上ややりがい、労働の喜びを再認識できるように工夫しています。最終目標としては、就労自立による生活保護からの脱却です。

精神障がい者への支援

精神障がい者に対する支援は医療との密接な連携が不可欠です。それぞれの心身状態像を把握し、治療と日常生活の活性化社会参加、そして社会復帰までをを考えた包括的な支援が必要となります。社会的自立の能力を高める支援を行っていく上で、短い期間で社会復帰が可能と思われる人に対しては、ケースワークを中心に行い、また、あまり活動的でない人たちに対しては、レクリエーション要素の高いグループワーク等を試みながら、動きのある生活を組み立てるよう支援していきます。

知的障がい者への支援

作業やレクリエーション活動に積極的に参加を促す中で、張り合いのある生活を目指していきます。また、重度の知的障がい者で作業訓練参加も難しい人に対しては、その人にあったプログラムを組み、遊び要素をおりまぜた創作活動(陶芸や手芸など)を中心に楽しい生活を過ごせるようにしていきます。

身体障がい者への支援

さまざまな介護に応えられる体制を準備し、個別の障がいに応じた支援をしていきます。

障がいがあることで生活に支障が出ないよう、座ったまま入浴できる機械浴槽を設置し、各階に多目的トイレ、居室にはナースコールを備えるなどハード面を整え利用者にも職員にも負担の少ない環境を提供しています。

各種季節行事

日本には四季折々に季節を感じるすばらしい伝統行事があります。単調になりがちな施設生活の中でも、季節に触れあい変化を感じ、生き生きと生活していただけるよう様々な行事やイベントを開催しています。お花見や納涼行事、クリスマス、お正月など定番行事から相撲観戦やお笑い観劇など各種団体主催のイベントにも積極的に参加しています。

クラブ活動

利用者それぞれの個性にあった多彩なプログラムを用意しています。
利用者の趣味や特技を活かして、生活に変化や潤いやひとり一人の長所を伸ばせるようにし、利用者同士のコミュニケーションを誘い出し、社会性・協調性を再認識する気づきの場面となる事を目指して取り組んでいます。
クラブ活動の詳細はこちら

保健・医療サービス

疾病の早期発見・予防のため、春季と秋季に健康診断、毎月1回の血圧・体重測定を実施しています。また、嘱託医や看護師による健康・医療にかかる悩み事の健康相談に相談に応じて、利用者の心身の健康管理と、疾病予防を支援しています。感染症に対してはマニュアルを作成して速やかに対応ができるように看護職員と介護職員が中心に他職種と連携しながら支援していきます。

服薬に関する助言や必要に応じた服薬管理、通院時の付き添い、入退院手続きなど側面的にサポートし、自身で管理できるものを増やしていきます。また、毎月全体懇談会を開き、健康意識を高め予防を促しています。

食事・栄養サービス

複雑・多様化する利用者のニーズに対応できる食事サービスを行い、健康の増進・体力の維持向上を図っていきます。また、正しい食生活のあり方を理解してもらうとともに、いろいろな工夫を重ねる中で、喜ばれる食事を提供しています。 「食」が健康に与える影響の大きさを、毎月の全体懇談会を通じて利用者に呼びかけています。

行事食の一例 バイキング、選択献立、なべ料理、お花見弁当、おせち料理 など

河内長野市重度障がい者一時入所・河内長野市重度障がい者入浴サービス

河内長野市との契約により、在宅の重度障がい者の方を対象に一時入所(ショートステイ)、入浴サービスを実施しています。一般住宅ではハード面の不便さを感じる方に施設の機械浴槽を利用することで安全に安心して入浴を楽しんでいただいています。もちろんご自宅から施設までリフト車での送迎いたします。また、冠婚葬祭による不在時や在宅での介助者の負担を軽減するなどのリフレッシュ等を目的に一時入所(ショートステイ)にも対応しています。

DV法・売春防止法に基づく一時入所

大阪府との契約により、DV法ならびに売春防止法を根拠法とした一時保護入所を受け入れています。それぞれの事情に応じて原則2週間、緊急避難場所として活用していただいています。緊急を要すると判断されれば、夜間や週末での対応も可能です。

施設設備


  • 玄関事務所

  • トイレ

  • 会議室

  • 相談コーナー

  • リハビリ室

  • 喫茶室

施設設備

施設名称 救護施設みなと寮
経営主体 社会福祉法人みなと寮
入所定員 200人(男性135人、女性65人)
開 所 日 昭和60年4月1日
建物構造 鉄筋コンクリート造5階建

交通アクセス

〒586-0052 大阪府河内長野市河合寺423-1 TEL.0721-62-2382 南海高野線「河内長野」駅・近鉄長野線「河内長野」駅より約2km 「河内長野」駅より、南海バス3番乗り場『金剛ロープウェイ行き』『小吹台行き』『石見川行き』のいずれかに乗車、「葛ノ口」停留所下車より徒歩5分