目的

軽作業などを通じて、労働の喜びを最終的には再認識し、外部就労など、自活へ繋げることを目的としています。
また、利用者の身体状況など個々の状況を踏まえ、作業内容を細分化し、「出来ること」に着目した内容を提供しています。
すぐに経済的自立へのステップとしてつながりにくい方には、日課の一部として位置付けてもらうことで日々の生活リズムを整えたのちに
思い描く自立へと導く一助としています。

主な活動

簡易作業

主に内職作業として、油引きの組み立てや簡易お弁当ケースのパッケージング、バインダー製作作業などに取り組んでいます。
卓上作業なので、車椅子利用の方でも参加してもらいやすいのが特徴です。手先の器用な方は細かな作業工程を担当してもらったり、
製品の向きを揃えにくい方は、袋詰めを担ったりとそれぞれが作業の中で少しずつ助け合って製品を完成させていきます。
最終的には業者による販売商品になるので、出来上がりの品質には皆シビアになり、真摯な姿勢を見せています。

清掃作業

施設内の廊下や階段、トイレ、浴室などの生活空間の中で、共同スペースの清掃を作業プログラムの一つとしています。
ある程度日常生活動作(ADL)が自立している方が対象となってしまいますが、共同スペースを清掃することで回りから感謝の声が聞かれるなど、充実した作業を行っておられます。この種目については、施設内の作業から外部就労へ移行するワンステップとしての位置づけにあります。。

中間的就労

施設内のプログラム、諸行事において身の回りの動作ができ、簡易作業や清掃作業へと移り徐々にステップアップの段階を踏み、いざ施設外での一般就労の場へ出ようとしても、景気や社会情勢をかんがみると容易な事ではありません。
一方、利用者自身にも施設生活が長引いていたり、過去の失敗体験などが思い出されたりする事で一歩踏み出すことに躊躇することも想像できます。
施設から直接在宅生活に移る事に不安感が大きな方には施設と一般就労の間にワンクッションが必要になってきます。中段階でのステップとして中間的就労の機会を提供することで利用者の自信となり、一般就労に就いた時のギャップを和らげ、安定した在宅生活を送る励みとなり得るものです。
施設では、外部機関や団体と支援の形を模索しています。まずは、社協や関係団体などと相談し、具体的にプログラム化できるよう検討していきます。